最近、女子バレーボールの試合が白熱しています。
強烈なスパイク。
相手の攻撃を止めるブロック。
床に落ちそうなボールを拾い、そこから攻撃につなげる粘り強いラリー。
見ているだけなのに、つい力が入ります。
以前よりバレーボールを面白く見られるようになったのは、アニメ『ハイキュー!!』の影響もかなりあると思います。
作品を見てから、単にボールが行ったり来たりしているだけではなく、
「サーブで相手を崩そうとしているのかな」
「ここでブロックに付くのか」
「この一本を拾ったから、次の攻撃につながったんだな」
と、以前より試合の中で目に入るものが増えました。
もちろん、細かい戦術まで理解しているわけではありません。
それでも、知っていることが少し増えるだけで、スポーツ観戦はかなり面白くなります。
そんな女子バレーの試合を見ながら、ふと思いました。
子どもが大きくなったら、バレーボールをしてほしいな。
子どもがスポーツをする姿を勝手に想像してしまう
今の子どもは、当然ながらバレーボールが何なのかも分かりません。
それでも親というものは、勝手に少し先の未来を想像してしまいます。
小さな手でボールを触る。
体育館で練習する。
チームメートと声を掛け合う。
試合で一本決めて喜ぶ。
そんな姿を想像すると、楽しそうだと思います。
バレーボールは、一人だけではできないスポーツです。
ボールを拾う人がいる。
次につなぐ人がいる。
最後に打つ人がいる。
誰か一人が活躍するだけではなく、何人かでボールをつないで点を取ります。
スポーツの技術だけでなく、周囲と協力することや、簡単に諦めないことも学べそうです。
そう考えると、
「子どもにも経験してほしい」
という気持ちが出てきます。
ただ、その直後に、もう一つの考えが浮かびました。
それは子どもの希望ではなく、単に僕がバレーボールを好きだからではないか。
親の「好き」と子どもの「やりたい」は別のもの
親が好きなものを、子どもにも好きになってほしい。
これは、たぶん自然な感情だと思います。
自分が好きなスポーツ。
自分が面白いと思った漫画やアニメ。
自分が楽しかった遊び。
それを子どもと一緒に楽しめたら、うれしいに決まっています。
休日に一緒に試合を見る。
公園でボールを触る。
少し大きくなったら、試合の感想を話す。
そんな時間ができればいいなと思います。
でも、
親が好きなことと、子どもが好きになることは別です。
子どもはサッカーに興味を持つかもしれません。
野球をしたいと言うかもしれません。
スポーツではなく、音楽や絵が好きになるかもしれません。
そもそも習い事にあまり興味を示さない可能性もあります。
そのときに、
「バレーボールの方が面白いよ」
「せっかくだから、もう少し続けたら」
と自分の気持ちを押し付けてしまわないか。
まだ何年も先の話なのに、少し考えてしまいました。
一度やってみる機会は作ってあげたい
だからといって、親の好みをまったく見せないことが正解だとも思いません。
子どもが何かに興味を持つためには、最初に触れるきっかけが必要です。
家でバレーボールの試合を見ていた。
親と一緒にボールで遊んだ。
近所で体験教室が開かれていた。
そんな小さなきっかけから、
「やってみたい」
と思うこともあるでしょう。
子どもが小さいうちは、世の中にどんなスポーツや習い事があるのかを知りません。
その選択肢を見せることは、親ができることの一つだと思います。
バレーボールに触れる機会を作る。
一度、体験させてみる。
試合を一緒に見てみる。
そこまではしてあげたい。
ただし、
続けるかどうかは本人に決めてもらう。
今のところ、そのくらいの距離感がよいのではないかと思っています。
「せっかく始めたのに」が怖い
実際に習い事を始めたら、また別の迷いが出てきそうです。
道具を買った。
月謝を払った。
送迎もしている。
せっかく始めたのだから、もう少し続けてほしい。
親としては、そう思うはずです。
子どもが少し嫌がっただけで、すぐにやめさせることが正しいとも限りません。
始めたばかりでうまくできないから、嫌になっているだけかもしれません。
少し続ければ、楽しさが分かることもあります。
だから、
「嫌なら、すぐにやめていい」
とも言い切れません。
一方で、本人が本当に興味を失っているのに、
「せっかく始めたのだから」
という親の都合だけで続けさせるのも違う気がします。
挑戦を続けることと、親の期待に応えるために我慢すること。
その違いを見極めるのは、かなり難しそうです。
まだ子どもがバレーボールに触れてすらいないのに、先のことを考えすぎかもしれませんが。
子どもには、親とは違う「好き」ができる
今は、親が選んだおもちゃで遊び、親が選んだ服を着ています。
しかし、これから少しずつ本人の好みが出てきます。
好きな食べ物。
好きな色。
好きな遊び。
好きなスポーツ。
その中には、僕にはまったく理解できないものもあるかもしれません。
「なぜ、それがそんなに面白いんだろう」
と思う日も来るのでしょう。
でも、それでよいのだと思います。
子どもは、親の好きなものを引き継ぐために生まれてきたわけではありません。
僕とは別の人間なので、僕とは違うものに夢中になるのは当然です。
親としてできるのは、できるだけいろいろな選択肢を見せること。
そして、本人が何かを好きになったときに、その気持ちを否定せず応援することなのかもしれません。
バレーボールを好きになってくれたら、もちろんうれしい
とはいえ、子どもがバレーボールを好きになってくれたら、僕はかなりうれしいと思います。
一緒に試合を見る。
体育館へ応援に行く。
家に帰って、あのプレーがすごかったと話す。
そんな未来は少し期待しています。
でも、本人が興味を示さなければ、それはそれです。
一度ボールに触れて、
「別に面白くない」
と言われるかもしれません。
そのときは少し残念に思いながらも、別の「好き」を一緒に探せばよいのだと思います。
親の好きなものに触れる機会は作る。
でも、好きになることまでは求めない。
続けるかどうかも、最後は本人に任せる。
女子バレーの試合を見ながら、そんなことを考えました。
今のところ、子どもはバレーボールよりも、身近にある空のペットボトルの方に夢中です。
まずはそこから見守ろうと思います。


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